認知症について

街中やいたるところに高齢者、人生の先輩方がたくさんおられます。資産形成も消費もバンバンしまっせなアクティブシニア、元気でなによりです。なんとか贅沢しなければやっていけますシニア、ちょっとおぼつかないけど何とか生活していますなシニア、認知症予備軍なシニア、認知症、病気で寝たきりで入院や施設はいっていますなシニア、誰もつながりありませんけど何か?なシニア。

 

認知症について、今回はちょっと勉強です。

 

目次

人口と高齢者

認知症の症状

認知症の原因

アルツハイマー認知症と治療

予防

 

日本の人口は2020年5月時点で1億2590万人、うち65歳以上28.7%(3人に一人)、75歳以上なら14.8%、85歳以上は4.9%(20人に一人)。対して15歳未満は12%。残り59.3%が15歳~65歳

www.stat.go.jp

 

日本において2012年時点で約4人に一人が認知症、または軽度認知障害MCI、2018年時点で7人に一人は認知症といわれている。2025年には650万人~730万人にふえて、高齢者の5人に一人が認知症になると予測されています。

 

認知症の中核症状

  1. 記憶障害(食事したこと自体忘れる、物事を覚えられなくなる、思い出せない)
  2. 理解や判断力の障害(考えるスピードが遅くなる、五感が働かない失認、失行、失語)
  3. 実行機能障害(計画や段取りをたてて行動できない)
  4. 見当識障害(時間や場所、人との関係がわからなくなる)

 

認知症の行動、心理症状

  • 行方不明や徘徊
  • ものを盗られた、貧乏であるなどの妄想や思い込み
  • 見えないものが見えるきこえないものが聞こえる幻覚
  • じぶんの気持ちを伝えられず感情のコントロールを失う、暴力行為
  • 落ち着きなく夜間家の中をうろついたり独り言をつぶやいたりするせん妄
  • 気分の落ち込みや無気力などの抑うつ
  • 穏やかだった人が短期になるなど性格の変化、人格変化
  • 風呂に入らない、排せつ物を遊ぶなど不潔行為

 

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000519620.pdf

 

認知症の主な原因疾患

(1)神経変性疾患
     ① アルツハイマー認知症 
     ② 非アルツハイマー認知症
       レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症、神経原線維変化型老年認知症、嗜銀顆            粒性認知症、PDD、ALS-D、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症、ハンチント              ン病
(2)脳血管障害(脳血管性認知症) 血管性認知症、ビンスワンガー病(大脳の白質が障害われる)、CAA(脳アミロイドアンジオパチー)
(3)その他の原因疾患 (Treatable dementiaが含まれる)
      ① 内分泌・代謝性中毒性疾患:
           甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症、ビタミンB12欠乏、ビタミンB1欠乏、ペ             ラグ ラ、脳リピドーシス、ミトコンドリア脳筋症、肝性脳症、肺性脳症、透析               脳症、低酸素症、低血糖症、アルコール関連脳症、薬物中毒など
     ② 感染性疾患: クロイツフェルト・ヤコブ病、亜急性硬化性全脳炎、脳寄生虫、進            行性多巣性白質脳症、各種脳炎髄膜炎、脳腫瘍など
    ③ 腫瘍性疾患: 脳腫瘍(原発性、続発性)、髄膜癌腫症など
    ④ 外傷性疾患: 慢性硬膜下血腫、頭部外傷後後遺症など
    ⑤ 脳液循環障害 正常圧水頭症
    ⑥ 中枢免疫疾患 神経ベーチェット、多発性硬化症、橋本脳症など
    ⑦ その他: サルコイドーシス、など

* 出典:「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」(H25.5報告)を引用認知症の主な原因疾患2

 

<アルツハイマー認知症>

特異的なたんぱく質タウタンパクが神経組織に蓄積、大量の老人斑をつくる

神経細胞の壊死、脳全体の萎縮によって認知症を発症。また残存する機能が低下した機能を補おうとして過剰に働いて起こる周辺症状BPSD。妄想、幻覚、抑うつ睡眠障害

、徘徊や暴力、拒絶や昏迷など多彩。

 

 

<治療薬>

見かけ上の症状を抑えたり、進行を遅らせるだけ。早期が大事。10年以内に効果を感じられにくくなる。中断後症状悪化する場合あり。

  1. アセチルコリン分解酵素阻害薬 脳萎縮がすすんでも記憶など機能低下がすぐにはおこならないので神経伝達物質アセチルコリンの分解を遅らせて見かけ上、減らないようにしている。ドネペジル(アリセプト)ガランタミン(レミニール)、リバスチグミン(イクセロンパッチ、リバスタッチパッチ)副作用に消化機能低下、徐脈など
  2. グルタミン酸NMDA 受容体拮抗薬  メマンチン(メマリー)副作用にけいれん発作など

 

 

 

軽度認知障害MCIについて

  • 正常と認知症の中間の状態
  • 物忘れはあるが日常生活に支障がない
  • 年間10%~30%が認知症に進行する
  • 一方で正常なレベルに回復する人もいる
  • 認知症治療薬の効果はないとする研究が多い

 

よく、「夫婦二人で暮らしていたが配偶者がなくなってだれとも会話することがなくなった」「一人でだれとも会話せずにいた」「最近ちゃんとしたご飯をたべていない」「テレビばっかりみている」「いつも運動しない」「外出しない」「風呂入らない」認知症が悪化する前によくあるある話。なりにくくするには?

 

予防

  1. 食習慣 野菜・果物をよくたべる、魚をよくたべる
  2. 運動習慣 週3日以上有酸素運動をする
  3. 対人接触 人と付き合う
  4. 知的行動習慣 文章を書く、読む、ゲームをする
  5. 睡眠習慣 30分未満の昼寝 起床後2時間以内に太陽をあびる

 

 

新聞を毎日声に出して読むって金さん銀さんの娘さんが言ってましたねぇ。

徘徊とか安全を守るって難しいですよね。徘徊するので住所と電話番号を服や下着に記入しているって家族がいましたわ。徘徊で電車を止めてしまったり、その費用は家族が払うのかとか問題になりましたよね。実際仕事をしている世代だと、施設に入ってもらったり、デイサービスに行ったりしてもらわないと時間が確保できません。それさえ拒絶してしまうと行き先がありません

というか仕事をしていなくても昼夜逆転していたりすると、寝る時間も確保できないです。絶対一人では無理ですよね。ひいじいちゃんを家で見るといって、ひいばあちゃんと母姉妹3人で交代でみても、夜眠れずサポーター達が倒れかけていました。今は特別養護老人ホームに運よく入れて、自分たちの生活を守りながら、面会では楽しそうです。

 

認知症を患うご本人にはサポートする家族がいますよね。仕事や家事、自分のライフワークをしながら、認知症の方を看るのは本当に大変なご苦労があるかと思います。とにかく無理せず、社会にたよってほしいと思います。その下地を社会が作っていく必要がありますね。

 

ちょっとは機能はおちてもなんとかやっていけるように、そして死ぬ最後までなるべく自分らしく、自分が自分の運転席でいられるような状況にあれたら、いいですよね。

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